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エンジニアリング

Clay、評価額71億ドルで1億1,500万ドル調達。成長エージェントへ

営業データ基盤のClayが2026年9月9日、シリーズDで1億1,500万ドルを調達したと発表しました。評価額は71億ドルです。GTMエンジニアが動かす成長エージェントの開発と、人材育成の奨学金に力を入れます。

文:Growth AX 編集部 読了 2分

米国のClayは2026年9月9日、シリーズDで1億1,500万ドルを調達したと発表しました。評価額は71億ドルです。共同創業者でCEOのKareem Amin氏が、自社ブログで明らかにしました。

発表の中身

リード投資家はWellingtonです。Sequoia、a16z、CapitalG、Meritech、DSTなども参加しました。同社によると、2025年の売上は4倍に伸び、顧客は1万7,000社を超えます。Forbes AI 50の80%が顧客で、Anthropic、Google、OpenAI、Stripe、Siemensなどの名前を挙げています。英Verdictは、2025年8月のシリーズCでは評価額が31億ドルだったと伝えており、約1年で2倍を超えた計算です。

資金の使い道として、同社は「成長エージェント」の開発を掲げました。GTMエンジニアが動かすもので、理想の顧客を探し、製品の利用状況から購買の兆しを拾い、適切な取引先に機能を案内します。土台になるのは、CRM・製品利用・キャンペーン反応・通話・メールといった社内データと、資金調達・採用・転職などの外部シグナルを一つにまとめた市場全体の見取り図です。目的を自然文で伝えると、手直しできるワークフローが返ってくる形も目指しています。

もう一つの柱が人材です。GTMエンジニアを育てる100万ドルの奨学金を設けました。Amin氏は「自ら学習する売上のエンジンをつくっている」と述べています。

背景

Clayは、社内外のデータを組み合わせて営業・マーケティングの手順を組み立てる道具です。同社はその使い手を「GTMエンジニア」と呼んでいます。今回の調達では、製品だけでなく、その職種を育てることにも資金を振り向けています。道具と使い手を一緒に増やさなければ市場が広がらない、という同社の見立てが読み取れます。

日本の事業責任者にとっての意味

日本でも、リスト作成やデータ整備は営業企画やマーケティング担当の片手間で回っていることが多いはずです。Clayの成長は、この仕事を専門の役割として切り出し、仕組みとして組む企業が海外で増えていることを示しています。

自社に置き換えるなら、まず「誰に、いつ、なぜ声をかけるか」を決めている人が社内にいるかを確かめてください。担当者ごとにリストを作り、基準もばらばらなら、ツールを入れても成果は揃いません。高価な道具より先に、ターゲットの条件と使うシグナルを決める役割を一人置く。それが、この流れを取り込む最初の一歩です。