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Clari + Salesloft、営業データを主要な生成AIにつなぐ

Clari + Salesloftが2026年7月9日、MCPサーバーを全製品に広げると発表しました。営業活動・会話解析・売上予測のデータを、ClaudeやChatGPTなどの生成AIから直接読み書きできるようにします。

文:Growth AX 編集部 読了 2分

営業支援ツールのSalesloftと売上予測のClariを統合した「Clari + Salesloft」は、2026年7月9日、MCPサーバーの対象を全製品に広げると発表しました。MCP(Model Context Protocol)は、生成AIが外部のデータやツールにつながるための共通の接続方式です。

発表の中身

同社の発表によると、今回つながるデータは次の範囲です。Salesloftのケイデンス(営業活動の手順)と活動履歴、Clari Copilotの通話解析(話題やキーワード)、Clariの売上予測と案件の点検データ、そして案件の進み具合やステージ履歴です。これまで別々だった実行・会話・予測のデータを、一つの管理された接続で外に出します。

つなぎ先は主要な生成AIです。Claudeでは、Salesloftが公式のコネクタ一覧に載り、個別の設定なしで使えます。ChatGPT、Microsoft Copilot、Google Geminiには、専用のコネクタを順次出す計画です。同社は2026年の晩夏までに展開するとしていました。

読むだけではありません。AIの側からSalesloftやClariに書き戻し、操作することもできます。データ自体は同社の基盤に残ります。

背景

同社はこの発表で、Clari Labsの調査を引いています。昨年、企業の87%がAIに過去最高の投資をしながら売上目標に届かなかった、という数字です。同社はその原因を、AIの性能ではなく、AIと営業データの間に管理されたつながりがないことだと位置づけています。最高製品責任者のKylie Fuentes氏は「それが、話すだけのアシスタントと、動いてくれるパートナーの違いだ」と述べました。

この発表は、2026年4月に出したMCPサーバーを拡張したものです。営業ツール各社は、自社の画面にAIを載せるだけでなく、社員が普段使う生成AIの側にデータを差し出す方向へ動いています。

日本の事業責任者にとっての意味

社内で生成AIの利用が広がっても、営業データはSFAの中に閉じたまま。そのため、AIに聞けるのは一般論だけ、という会社は多いはずです。今回の発表は、その壁を外す接続口が営業ツールの標準装備になりつつあることを示しています。

一方で、接続口ができれば、誰がどのデータをAIに読ませてよいかを決める必要が出てきます。担当者が自分の案件だけを見られるのか、部長は部下全員の案件を見られるのか。SFAの権限設定がそのままAIにも引き継がれます。権限を「とりあえず全員閲覧可」にしている会社は、生成AIとつなぐ前に見直してください。そこが整っていれば、事業責任者は会議の前に「今週止まっている案件は」とAIに聞くだけで済むようになります。